珠洲市にある旧国民宿舎のとじ荘(国民宿舎能登路荘 but 国民宿舎のトジ荘)に泊まりに行くことになった。ヨメちゃんが何十年か前にご学友と能登旅行した際に泊まった思い出の場所らしい。おれは初めて。
まー、珠洲の銭湯に行くチャンスが降ってきた!と思いますわな。
ちなみに珠洲市はココ
珠洲温泉のとじ荘 外来入浴も可
のとじ荘の目の前には見附島という島が迫っている。いや逆ですね。見附島の目の前に宿を建てました。
軍艦島とそっくり。軍艦島も行ったことないけど。どういう浸食の仕方をすればこういうエッジの効いた造形になるのでしょうか。 奥には立山連峰が見える。一瞬、おお、珠洲からも立山見えるんやな!と思ったけど、山の連なりが延々続いていてどこからどこまでが立山連峰か分からん。 白馬系とか妙高系とかまで見えてるんだと思うけど、とにかく、山がキレイ!でいいっしょ! 晴れた日でよかった。
部屋に露天風呂付き。いきなりお湯を張る。
源泉蛇口と水道?蛇口がある。源泉はぬるめ。沸かし湯の方の温度を熱めにして調整、計43℃ぐらいにした。 低張性・弱アルカリ性・温泉。 沸かし湯もガンガン足してたので温泉成分は薄まってるはずだが、それでもすべすべしてしっかり温まる。 絶景、波の音、海のニオイ、カモメ。いろんなもんが交じり合って昇天寸前。
東向きの海岸と部屋なので海越しの山越しの朝日に期待が高まる。明日も快晴の予報。日の出の時刻は6時半。お風呂は6:00から開いてる。よしばっちり露天風呂で朝日を拝めるなと、寝て、起きたら7時半。やっちまった。目覚ましかけてなけりゃそら起きれんわな。
すごすご大浴場へ。露天風呂付き、弘法の湯。
ドライサウナ95℃ 水風呂18℃ぐらい 外気温6度 浜風強め
部屋付きの露天風呂は湯舟に埋まると海は見えなかったが、こちらは湯船から直で海が見える。 人が働いてる時間に海を見ながらお風呂で呆ける贅沢。ああありがたや。
ちなみに、泊まらなくても温泉は味わえます。ただ、珠洲まで来る必要はありますw
珠洲温泉 宝湯 41.7℃
かがのとスタンプラリーの対象店が珠洲市内に2軒ある。まあほとんどの人にとっての最難関銭湯であるのは間違いない。単純に「遠い」という意味で。 そのうちの1つ、宝湯。のとじ荘からすぐ近く。
宿の風呂に入り、晩御飯を頂き、外風呂タイム!
宝湯に来た。横の砂利敷に車を止め中に入るが気配がない。
番台にこんな掲示が。そうですか。ではお言葉に甘えて入らせていただきます。とりあえず番台の上に500円玉を置いて入場する。 ま、上がる頃には戻ってくるんでしょー おつりはどうでもいいけど、ハンコは欲しい!
カラン5つ。浴槽1つ。浅いとこと深いとこ。 奥に岩が積まれている。通常そこからお湯が流れ落ちているものなのか、雰囲気だけのものなのかは分からない。
浴槽の縁が木。カランの天板も木製。ひのき?か分からないが、珍しい。 もうそれだけでノックアウト。 外観も中も渋すぎる。こんなところで「わいた」に出会えるとは思っていなかった!
一番左端の席に陣取って赤の蛇口と水色の蛇口をひねって適温を出そうとするが、手で触れないぐらい熱い。赤を絞って水色を増しても増しても熱湯。赤を全閉してもまだ熱い。なんやねん。 隣の席に移動。 思った通りのひねり具合で思った通りの温度になった。 あ、ああ普通やな。
たぶん女湯も無人。というかこの建物に私一人。静かに湯41.7℃を堪能する。低張性・弱アルカリ性・低温泉の単純泉。メタケイ酸多め。うああああと思わず声が出る。
30分ぐらいはいたと思うが、上がってみても誰もいない。電話番号にかけてみようかと思ったが、おそらく番台に置いてある子機が鳴るというオチだろう。かけてない。
向かいに宝湯別館(天然温泉付きの旅館)があることを知り、行ってみる。電気は付いているしドアも開く。しかし反応がない。久しぶりに大きな声を出した。
仕方がないので番台に500円置いて、次の銭湯に向かうことにする。
海浜あみだの湯 42.7℃
チェックイン前に珠洲市をうろうろしてたときに見かけていた、海浜あみだ湯。もう立地最高。以下は昼間に撮った写真。立山連峰(か他の山かも)もばっちり見えています。
ちょっとしたスーパー銭湯感。広いロビーに券売機。
扉を開けると、奥にも上にも広がっている空間にいろいろちりばめられている。細長ーい浴槽が浅いとこと深いとこ、ジェット、ぶくぶくいろいろ。おおむねどこも42.7℃。 奥の半地下部分にはサウナ(別料金50円)と水風呂17.8℃、中二階には展望パノラマ風呂。
分かっていたことだが、外は真っ暗。パノラマ風呂からも海は暗くて見えない。目をつぶれば一緒かと思い、日本海と立山連峰が目の前に広がってるイメージをしながら湯に浸かる。
水風呂につかり上がると、常連さんが謎の扉を開けてどこかへ行った。扉には何の案内も書いてない。着いていくと、外。 外気浴用にベンチが置いてあるが、完全にバックヤード。暗くてよく分からないが、コンクリ打ちっぱなしの床に掃除用具など置いてあるし、その先は堤防と遊歩道。もともとは客には開放していなかったゾーンだろう。 堤防のお陰で海も見えないが、空には満天の星! 波の音も聞こえる! こんな贅沢があるのだろうか。
おじさんと2人並んで呆ける。海の見える風呂なんて最高ですねなどという当たり前のことを話しかけてしまって、生返事しか返ってこなかった。恍惚タイムを邪魔してすいませんでした!
昼間に来て海を眺めながらのパノラマ風呂か、星空を眺めながら波音を聞きながらの外気浴3℃か。結果的にはどっちもサイコー!だったってことですな。
宝湯に戻る
慌てて宝湯に戻る。21:50。閉店10分前。 一応電気はついていた。ちょうど誰かが玄関を開けて中へ入ろうとしているところ。 間に合ったー 一瞬、お客さんかな?とも思ったが、話しかけてみるとお店の人だった。カウンターの上にはさっき私が置いた500円玉がそのままあった。
次の日の朝に再チャレンジしようか、それでもだめなら石川県銭湯組合にカードを提出するときに一筆添えようか、ま、サイアク、もう一回いけばいいか・・・とも思ってたのでハンコもらえてほっとした。136㎞2時間20分はなかなかに遠い。
コメント
あみだ湯の扉はびっくり仰天ですよねー!女湯ももちろんありますが、外気浴する人は無論いませんw
昼間なら堤防の上に立って海を見るかもしれませんw