T141 福光温泉 南砺市 41.5℃ 全てがゆるーいなか唯一気を吐く水シャワー

未踏浴場めぐりが続いている。
県内非銭湯枠では唯一のカルストーンサウナ設置店である福光温泉。
目の前の道をもうちょっと行くとお隣石川県に突入し、すぐに湯涌温泉に着くという、なかなかの山奥。この県道10号はいわゆる主要地方道金沢-湯涌-福光線で、富山石川両県を跨いでいる。富山県部分は富山県道10号であり、石川県部分に入ると石川県道10号となる。へー同じ番号振ってるんやーと思った。　調べてみたら、国から「なるべく揃へたまへ」という通達があったようだ。確かに同じほうが分かりやすいというか、違ってると困るというか。　結果的に全国ほとんどの県跨ぎ道路は番号が揃っているが、足並みのそろわない道も若干あるらしくて・・・

自宅を出たときは雨だったが近づくにつれ白いものが混じってきた。田や屋根もうっすら白くなっている。まあ、積もりはしないだろう。

湯宴遊・福光温泉。以前は宿泊も出来たようだがいまは日帰り温泉と食堂。
脱いだ靴は土間に直置きか棚。券売機に600円入れて入泉券を買い番台に提出。ロビーの片隅がにぎやか。円筒型の石油ストーブ。懐かしい。ずっと温まりながらじーちゃんばーちゃんの話を聞いていたいところだが、後ろ髪をひかれつつ脱衣場。鍵付きロッカーも、貴重品用の小さなロッカーもあり、扉のない棚もある。秒で服を脱ぎ捨て浴室へ。（服を脱ぐのが速くなりました）

大きな浴槽が一つ。なんか木のカタマリが浮いてる。サンルームのような造りの大きな窓。左手にはサウナ室。シンプルな造り。石鹸類が置いてあるのがありがたい。親子連れ、おじさん、おじいさん、若者、幅広い。そして、入口からここまで全てなんかゆるい。誰もがつがつしてない。いいよねー日曜の昼下がり。

浮いてる材木は、子供のおもちゃかと思ったがでかすぎる。長さ50㎝直径20㎝ぐらいの棒や、直径40㎝厚み10cmぐらいの円盤など計7,8個。もしかしたら子ども乗ったら浮けるかもしれないｗ　たぶん薬湯的な意味で浮かべてあるのだろう。さすが木製バットの街福光。（あとで店内カレンダーで月に一度の「ひのき湯」の日だと知る。ヒノキの匂いは…あまり感じなかった　出涸らし？ｗ）

41.2-41.5℃熱くはないが、湯口付近はちょっと温度が高い。4か所ぐらい注ぎ込んでる箇所がある。お父さんが子どもの頭を洗ってる様子を眺めながら、さっきの円盤を枕代わりに頭の下に当ててみる。うまく浮けないかなーとしばらく試行錯誤してみたがやはり浮けない。

サウナ室。室内にお馴染みのカルストーンの説明書きがある。室温50℃湿度77%　おじさん2人が会話してる間に座って、無になる。　熱くないのに汗が大量に流れる、カルストーンの本領発揮。　おじさんAも、おじさんBに、ほら熱くないけどちゃんと汗出るやろと力説していた。

そして、「水シャワー」と書いてある立ちシャワーを浴びる。水風呂はない。
冷たい。痛い。なにこれ。浴びてるだけで尋常じゃなく温度が低いと分かる。　オケを持ってきて水を溜めて計ると8.6℃! 　このまま浴び続けたら機能停止するかもなと思える冷たさ。そんなに体がアツアツになってるわけでもないので余計堪える。

よくサウナ界でシングルという言葉を聞くのは水温一桁という意味だと理解しているが、8.6℃を溜めて浸かるとどうなるのだろう。　100℃以上の熱いサウナのあとだから極低温にも耐えられるのだろう。50℃の低温サウナだと体の芯まで温まるという感じではないのでシングルに挑むのは無謀なのかもしれない。

サウナ室を出たとこに休憩椅子が１つ置いてあって、ちょっとした細長い空間がある。ここに五右衛門水風呂作れるよね！とか思ってしまった自分が一番ガツガツしているのかもしれない。それに、そこに8.6℃の水を溜めてしまうと危険なニオイしかしない。竹の湯の誰も入らない48℃の浴槽のように、誰も入れないシングル水風呂になってしまうｗ
ちゃーんといろいろバランス取れてるんだなと思った。