「総湯」というのが実は北陸地方独特の言い方だということを知ったのが、石川県の和倉温泉総湯に行ったとき。(の様子を記事にする際にgoogleMapで「総湯」を検索したら北陸地方以外に総湯が表示されないので、なんでやろ・・・と思って調べてみて発覚)
その後、いくつかの総湯を巡り、今回は宇奈月温泉総湯「湯めどころ宇奈月」へ年末休暇を利用して行ってきた。和倉温泉以上にコンパクトな温泉地。仕事でも宿泊にも観光にも何度も訪れている。
以前富山地鉄富山駅~宇奈月温泉駅の直通観光列車アルプスエキスプレスが走ってたときも乗って泊まりに行った。2号車貸し切りw よめはすぐに飽きてスマホいじってたが、おれはひたすら車窓から外を見ていた。いつも車で通るときに見てる風景を裏側から見るみたいなのも趣深いしいろいろ発見がある。とくに黒部の新幹線の駅を過ぎてからの過疎っぷりはなかなかすごい。
2016年openと新しめの施設。ビルの2階と3階が浴室で男湯と女湯が日によって変わる。1階は受付、観光案内所、休憩室など。4階は展望室。
フロントでロッカーキーを受け取る方式。
今日は2F「桃の湯」が男湯。
午後1時。脱衣場も浴室も意外と混んでいる。地元民や日帰り入浴目当ての人のほかに、昨晩泊まって風呂入ってから帰る人と、今晩泊まる前に寄ってみた人もいるのかもしれない。親子連れや若いグループがいた。
中央に大きな浴槽がどーんとひとつ。周囲に洗い場。関西方式。
浴槽が大小に区切られている。大きな区画「温湯41℃~42℃」のほうから入る。
ぬる湯とはいっても42.1℃ 冷えた体にはこれでも熱い。のちに挑む予定の熱湯に備えて体を温める。指先に血が通り始めてチリチリするのと、それが治まるまでぼーっと待ってるのが好き。
座湯で一旦休憩。足元に足湯の様に溜まってるお湯は大浴槽からあふれ出たもの。排水溝に足を浸けているのと同じような気もするが、気にしないw
表示板には「熱湯43℃~45℃」と書いてあるが、人々の反応を見ていると、もしかしたらもっと熱いのではないか?という気もしてきた。普通の人には43℃だって熱いだろう。 しかし45℃ぐらいならなんとかなるだろうという気もする。
入ってみると確かに熱い。湯口から注ぎ込んでいるお湯は50℃以上 2m四方ぐらいの浴槽だが湯口に一番近い特等席wだと45℃ぐらい。湯口から離れたカドで43℃ぐらい。表示通りうまい具合に出来ている。
しかし温湯と熱湯の仕切りの壁が低い。ほぼ水面と同位。人の起こす波によって、温湯→熱湯、熱湯→温湯、どちらにもお湯が行ったり来たりしている。 カラクリはいまだに分からないが、結果としてちゃんと温度差が発生していてちゃんと表示通りになっているので、まあいいかと納得している。
座湯から浴室あちこちや人たちをぼーっと眺めていたが、この、中央に浴槽がどーんとあって、みんなが内側に向かって輪になって座ってる感じがとてもいい雰囲気。地元民がおしゃべりしていて、若い男二人組もなんか盛り上がっていた。 つい先日テルマエロマエを見たばかりで(いまさらw)似たようなシーンがあったから尚更そう感じるのかもしれない。
中央に湯舟があるのは関西に多い方式のよう。 おしゃべり好き関西人とクールな関東人の違いが現れている部分なのかもしれない。
などと相変わらずどーでもいいことを考えたり何も考えなかったり座っているだけで汗が噴き出してくる。 脱衣場に上がっても汗が止まらない。季節外れの扇風機が回り続けているのも分かる気がする。
4階の展望室に上がってみた。温泉街と古い町並みが見下ろせた。完全に雪化粧するか、新緑か、紅葉の季節ならそれなりに見ごたえがあったのかもしれないが、今日は中途半端だった。まあ、暇で暇でどうしようもないって人は、山肌を丹念に探せば猿やカモシカが見つかるかもしれない。
帰りにフロントでロッカーキーを返却した。
さっきまでおれの腕に巻き付いていたロッカーキーに、おれの目の前で消毒スプレーをこれでもかと吹き付けるおばちゃんw せめておれが去ってからにしてくれw
コメント