竹の湯たち
同じ名前の銭湯があちこちにありますが、日本で一番多い屋号は「松の湯」だそうです。
私の心のホーム銭湯である「竹の湯」も全国各地にあります。調べてみると全部で13軒ある。(休業中1軒含む。2024.12時点)東京&神奈川に10軒。残り3軒が福島県・山口県・富山県に点在。これは…行って行けないことはない…?と思ってしまったので全部行ってみることにしました。竹の湯が好きすぎて。
竹の湯一覧
竹の湯 | 足立区関原1-9-13 | 1500-2330 火水 | ゆ X |
竹の湯 | 葛飾区四つ木1-16-10 | 1530-2330 水 | ゆ サ |
竹の湯 | 江戸川区篠崎町4-21-15 | 1600-2200 月 | ゆ |
竹の湯 | 江東区北砂3-25-8 | 1530-2200 火 | ゆ |
竹の湯 | 江東区森下4-9-18 | 1530-2300 土 | ゆ X |
竹の湯 | 新宿区改代町2 | 1500-2330 金土 | ゆ サ |
竹の湯 | 港区南麻布1-15-12 | 1530-2300 月金 | HP |
竹の湯 | 大田区羽田1-12-16 | 1600-2300 水 | ゆ サ |
竹の湯 | 横浜市鶴見区生麦3-14-2 | 1500-2230 無休 | ゆ サ |
竹の湯 | 横須賀市船越町1-51 | 1530-2100 水金 | ゆ |
竹の湯 | 会津若松市上町7-26 | 1500-2100 月 | |
竹の湯 | 富山市下新町28-17 | 1330-2200 月 | ゆ ig サ |
竹の湯 | 下関市上田中町8-12-4 | 1500-2200 日 | ゆ |
ゆ:浴場組合リンク サ:サウナイキタイ ig:インスタグラム
リンク先にPDF版を置いておきますのでご自由にお持ちくださりご活用ください。ただし!私より先にゴールしないでください…お願いします…そんなことされたら泣く(笑)
言うまでもありませんが、こんなんいつものように自分で勝手にやってることです。スタンプラリー台紙ももちろん手作り。竹の湯向上委員会Ⓒも架空の組織です。
竹の湯めぐり 第1部
下調べ
ちょうど年末に東京に行く用事が出来たからというのもタイミング的に大きかった。こんなことだけの為にわざわざ東京行かないw
1泊2日で東京。ホテルにチェックインした15時からだいたい23時までの8時間と、翌日9時から14時までの5時間で都内に固まる竹の湯のうちどれだけ回れるか。
問題は、なぜか「竹の湯」は駅から遠いことw
さらにそれぞれの竹の湯同士が非常に行き来しにくい位置関係にある。バス2本乗り継いで1時間かかるとか、20分歩いて電車2本乗り換えてまた20分歩くとか。めんどくせーなおい!
AIに計算させてみたらその条件なら一晩で6軒行けまっせ!とか抜かしてきたけど、googleが歩いて30分かかるっスとか言ってる経路を5分で計算してたり、ザルすぎ。
後々のことを考えてとりあえず北から順に周ることにした。
まずは都内最北の足立竹の湯へ行き、徐々に南下。できれば途中カレー屋をはさみたい。
しかし2日目の段取りを探り始めて愕然とした。ほぼすべての竹の湯が15時以降にならないと開かない。わたし14:30の新幹線で帰りたいんですけど…
ますます1日目の効率にかかってくることになった。結局自転車借りることにした。たぶんソレが一番早いし楽。 何十年ぶりかの自転車に一抹の不安はあるが、下町ぶらぶらするのもいいよね!
第1部 1日目
足立区の竹の湯 41.2℃
13時半ごろホテルで解散。各自自由行動開始。
竹の湯開店が15時。とりあえずメシ食うかーということで、北千住駅で降りて、ネパール系カレー屋を探す。ネパールの国民食ともいわれるダルバートが食べてみたかった。ダル=豆、バート=ご飯。他にいろいろおかずがついてて、日本でいう定食みたいなやつ。900円ぐらいとめっちゃ安いなーと思ったが実物を見て納得。
ご飯→日本米。豆汁。なんか野菜のスパイス炒め。味変用のタレ。 以上。 お盆すかすか。
たしかに、ダルとバートがあるので間違いではないのだろうが、なんか、こう、思ってたのと違う! もっとお盆に乗り切らないぐらいの小鉢群に、みたこともない珠玉のおかずたちが並んでる…というイメージだったのだが、まあ900円なら、こうなるか。 さっさと食べてさっさと出たかったが時間に余裕ありまくるのでとりあえずラッシー頼んで飲む。それでも1000円でお釣りがくるという…
すぐ近くのレンタチャリSOPTで自転車を借りる予定にしていたのだが、ここまで来たら竹の湯まで歩けばいいんじゃね?と思った。まだ時間余ってるし。
開店直後に着いたのにすでに自転車びっしり。待ちわびてたのか。
番台で緊張しながら言ってみた。
「富山から来ました。富山にも竹の湯ってお風呂があってそのお店が大好きなので全国の他の竹の湯も回ってみることにしました」
「まあ!嬉しい!そんなお客さんいままで見たことない」
「それはそうでしょうねえw」
「スタンプラリーみたいに紙を勝手に作って持ってきたんですけど、ハンコとか押してもらえますか?」
「もちろんです!わざわざ来てくださってほんとに嬉しいです」
ハンコ押してもらえるかどうかが一番心配だったけど、逆にびっくりするぐらいウエルカムでこっちまで感激しました。
中に入るとなかなかに混んでる。若い人もご年配も入れ墨もいっぱいいる。浴槽も一目では把握しきれないぐらいあちこちにいっぱいある。幕の内弁当感。そして奥の面が全面窓ガラスで非常に明るい。 全部の浴槽にいちいち入っていたらキリがないぐらいだけどでも全部入りました。 薬湯に隠れた電気風呂はずるい。変な声出た。 露天風呂ドア手前の小風呂が謎。 外の東屋+ウッドデッキはいい雰囲気。よかったなあ。他ではあんまり見かけないいい空間。 自分がもし家を建てるなら、ああいうの作りたい!
帰りになるとさらに自転車が増えていた。
自転車に乗って帰ろうとしている常連さんに「いつもこんなに混んでるんですか」と聞くと、確かにいつも混んでるけど、今日はまた多いねーゆず湯だからじゃないのー?とのこと。ゆず湯はいい。温まる。まちがいない。
節
近くのSPOTで自転車を借り、チャリ移動の部スタート!
最初こそフラつきはしたが電動アシスト付きなこともあって快適! 荒川堤防を暴走する。 あーここが青春とドラマの舞台となっている荒川の土手ってやつなのねー 散歩する人、ジョギングする人、河原で野球やサッカーしてる子どもたち。見守る大人たち。工事してる人、昼寝してる人。竹の湯から竹の湯へ向かう人。
葛飾区の竹の湯 42.0℃
「富山から来ました。かくかくしかじかで‥‥」と言いながらスタンプラリー台紙を2つ出す。
「この台紙は…みたことないなあ…」
「そうでしょうねえw」
番台のお父さんは1軒目のお姉さんほどの反応ではなかったが、それでも、目をググっと見開いた感じはしたし、引き出しの奥から別のハンコを出してきて「こっちのハンコも押してやろうか?」とかってサービス精神あふれてるのもまた嬉しかった。
前の店では、ゆず湯DAYにつき65歳以上の人のみ入湯料が半額の280円だったけど、葛飾竹の湯はなんと、全員半額!せんきゅー! ここも駐輪場も駐車場もいっぱいだった。(後で調べたら私がお店のPかなと思っていた場所は月極駐車場でした。お店用の駐車場も奥にあるようですが、そのときは未確認)
江戸風呂お馴染みのちゃんと深い深湯。水風呂。サウナ。露天風呂。こじんまりながら一通りあって、隙が無い。
タイル絵は連峰越しの雲上の富士山。あまり見たことのない構図、雰囲気。定期的に塗り替えてるとか。そういう楽しみもあるのですね。贅沢だわー
節々
外へ出るともう薄暗い。夜に知らない街・道を走るのはちょっとやだなーと思ったが、もうこの頃にはスマホの道案内任せ。内またの筋肉痛にも慣れてきた。
車道の左端の自転車専用レーンを走るか、歩道を走るか、なかなか難しい問題。どっちも怖い。車道走った方がスピードは出せるが、時折ちょいちょい路駐してるアホがレーンを塞いでるので、車道本線に膨らむか、ぷち段差を乗り越えて歩道に戻るか。 自転車には後ろを確認するミラーなんて付いてないし、目視だって出来ないので、いろいろ命懸けな気がした。でもおばちゃんとか普通に暴走してんのよねー たくましいな。
借りた時点で自転車の充電がマンタンではなかった。アプリ上ではマンタンになっていたやつを選んだのに。 登坂ではありがたい電動アシストだが、電池温存の為には平坦なところでは電源OFFにして人力のみで走りたいところ。しかし電源切ると前照灯も消えてしまう。さすがに無灯火で走るのも怖いので、バッテリー残量と睨めっこしつつ3軒目へ急いだ。
ハイブリッドカーみたいに?(よくは知らないですが)、下り坂で充電したり、充電モードみたいなのあればいいのに。(めっちゃペダル重たくなるが充電してくれる的な)
江戸川区の竹の湯 42.5℃
もう真っ暗。下町のさらに外れのほうに来た感がある。
東京銭湯お遍路のスタンプ台紙を見せながら、同じセリフを言う。
「富山から来ましたうんぬん」
番台のお母さんがスタンプラリーの台紙を見ながら、
「竹の湯…竹の湯…ほんまや竹の湯ばっかりやw」
「いやーでも 長いことやってるけどそんなお客さん初めてやわ」
「そうでしょうねえw」
「ゆっくり温まっていってくださいね」
「ありがとうございます!」
浅湯と深湯の2槽のみ。富士山のタイル絵。 シンプルながらこれぞ銭湯!って感じですよねえ。
サウナ・水風呂はないし、前の2軒と比べて周囲は静かな感じはしたけど、でも次から次に客がやってくる。にぎやか。 すみっこで聞き耳を立てながら内またの筋肉痛を揉んだ。
帰りにまたお母さんと少しお話しようと思ったら番台おとうさんに代わってる!(←あるある)
節3
さてどうしよ。
次は江東区北砂の竹の湯に向かうつもりで予定を立てていたが、自転車のバッテリーも残り少なくて心許ないし、自転車に?お湯に?ちょっと疲れたところもある。3軒回ればジューブンじゃないの。
お店の隣のコンビニがちょうど自転車ステーションになっていたので、
・充電マンタンの自転車が空いていれば借り直して、江東区竹の湯へ。
・借りれるのがなければ自転車返して、電車移動。
ってことに決めて、見に行ったらそもそも返却スペースが空いてなかった。最寄りの駅まで向かってそこでチャリを返した。 腹が減ったのでカレー食う!
カレー食って元気&やる気が復活したらもう一軒お風呂に行こうかなと思って新宿線大島駅ビリヤニ専門店ジャシャンに寄ったが、まあ、美味しくなくはないが…味も雰囲気も含めて微妙に不完全燃焼で、お風呂再戦どころかビリヤニはしごのスイッチが入っていまい、そのまま西大島駅ハビビへ。
こっちは当たり! お土産にチョウミン(焼きそば)まで頼んだ。美味しいビリヤニはほんと美味しい。
すっかりご機嫌になり、本日の予定終了~! いっぱいお風呂行ってカレーいっぱい食べてあー楽しかった!(小学生か!) 電車のなかで今日のことをいろいろ思い出してはにやけていたかもしれない。
22時ごろ宿に戻ると嫁と姪が頼んだルームサービスが盛大に残されていた。
とら「お土産にインドのやきそば買ってきたんやけど・・・食べれそう? なわけないか!」
よめ「お腹いっぱいすぎて無理!」
とら「そうでしょうね」
めい「ZZZzzz…」
ビリヤニ2人前食べたあと、チャーハン・麻婆豆腐・海鮮焼きそばをかき込んだ。残りつっても、なかなかのボリューム。甥はまだ帰ってこない。
第1部 2日目
翌、日曜日。
お腹のもたれ具合以外は爽やかな目覚め。しかしながら1430上野駅発に間に合うように行ける竹の湯は、ない。どこも開いてない! 終了~ イッコグライハヤクアイテルトコロナインデスカ・・・
全体行動のあと多少時間があったので上野駅界隈で白水湯(しみずゆ)とハリマケバブビリヤニに行った。
白水湯はサウナメインに最近リニューアルしたらしく、若い人で非常に混雑していた。休憩椅子ゾーンなどもあり、新しくて綺麗。タオルを上野駅のコインロッカーに忘れてきたので記念にタオルを買ったが系列店の名入りだった。
ハリマケバブビリヤニは2年越しの夢?が叶いようやく訪問できた。場所柄か、評判のためか、非常に混んでいてかつ来店客も途絶えない。なぜなら美味しいから。イミズスタン1軍にも負けてないよ!
第1部 まとめ
3軒とも、貸しシャンプー&石鹸が置いてあった。3軒とも! たまたま? これまで都内銭湯10軒ほど回ったけど、これまで寄ったところには無かった気がする。この3軒がたまたまってことなんだろうか。竹の湯の奉仕精神。 この1,2年で設置サービスが流行り出したとか?
うち2軒のタイル絵が富士山。入れ墨計3人遭遇。
番台みんないい人ばっかりやったなー やっぱ竹の湯最高!としかいいようがない。
竹の湯完湯まで残り9軒
TO BE CONTINUED…
竹の湯本店
そもそもなんで竹の湯(富山の)が好きになったのかというと・・・
まあお湯が熱いからというのは間違いなくその通りなんですが(笑)、最初は2代目お母さんです。綺麗で可愛くて気さくで陽気。いっぺんでファンになりました。旦那うらやましいぞ!コノヤロウ!と思ってたらこの2代目若旦那がまたおもろくて陽気でいい人。あ、初代大女将ももちろんほのぼの系で大好きですよ。3代目さんも含めて家族みんな仲いいのが伝わってきてお店が居心地よく感じるってことなんでしょうね。
リニューアルを機に立ちシャワーの水が冷たくなって戦闘力(銭湯力)がさらにUPしました。
そういえばまだ会ってない重要キャラがもう一人いることを思い出しました。釜番の初代大旦那さま。会って挨拶したことはありますが、ちゃんと話したことない。なんで熱い湯にこだわってるのか!ぜひお聞きしたい。そしてありがとうと言いたい。
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